ANCIENT IKARUGA
建物だけでなく、「跡」と「瓦」から古代の斑鳩を読む
現存する古寺の背後には、発掘調査で明らかになった寺院跡や宮跡、生産遺跡があります。中宮寺跡、三井瓦窯跡、法起寺周辺の遺構などを見ると、古代の寺院が単独で存在したのではなく、人・技術・物資によって支えられていたことが分かります。
中宮寺跡
現在の中宮寺から東へ離れた場所に残る創建中宮寺の跡。発掘調査により塔と金堂が一直線に並ぶ伽藍配置が確認されています。
詳しく見る →三井瓦窯跡
法起寺西側の丘陵に残る古代の瓦窯跡。出土瓦から法輪寺や法起寺との関係が考えられ、寺院建設を支えた生産の場を伝えます。
詳しく見る →法起寺と岡本宮
法起寺では寺院以前の遺構も確認され、その方位などから聖徳太子の岡本宮に関係する可能性が指摘されています。
法起寺を見る →若草伽藍
現在の法隆寺西院伽藍とは別に、創建法隆寺に関わる若草伽藍の遺構が知られています。斑鳩の寺院史が一度の建設で完成したものではないことを物語ります。
法隆寺を知る →斑鳩文化財センター
藤ノ木古墳や町内遺跡の調査成果を、出土品・レプリカ・映像・企画展示から学べる拠点です。現地を歩く前後に立ち寄ると理解が深まります。
文化財センターを見る →HOW TO READ
遺跡を見る3つの視点
塔・金堂・回廊などがどう並んでいたか。伽藍配置は寺院の特徴や時代を考える重要な手がかりです。
瓦や土器などは建物の年代や、どの寺院と技術的につながっていたのかを考える材料になります。
丘陵、川、道、宮との距離。古代の人がなぜその場所を選んだのか、現在の風景から想像できます。
FIELD & EXHIBITION
現地と展示を往復する
まず現地を見る
中宮寺跡や三井瓦窯跡では、地形や遺構の位置から古代の建物や生産活動を想像します。建物が残っていない史跡ほど、位置関係を見ることが大切です。
展示で確かめる
文化財センターでは、発掘成果や出土品を通して現地だけでは分からない情報を補えます。見学後にもう一度史跡を歩くと理解がさらに深まります。
文化財センターを見る →失われた建物の位置、出土した瓦、周囲の地形、現在残る寺院。複数の手がかりを重ねると、古代の斑鳩が立体的に見えてきます。
文化財センターから学ぶ